第44回全日本総合錦鯉品評会が東京流通センターで開催されました。
国際錦鯉普及センター 遠山 寛志
【コメント】 この紅白は2011年にも総合優勝を獲得した銘鯉です。この錦鯉の素晴らしさは既に解説済みですが、今回特に注目すべきは飼育技術です。錦鯉の早熟化が言われる中、全国大会の総合優勝を1年空けて獲得するのは並大抵なことではありません。近年特に進化する飼育技術の賜物と言えるでしょう。
昭和三色/90部
【コメント】 錦鯉の歴史の中で昭和三色の巨大化が御三家の中で最も遅れていましたが、この錦鯉を見ると昭和の巨大化が紅白や大正三色に追いついたことがわかるのではないでしょうか。これだけの体型を維持しながら紅も体つきも柔らかく、とても素晴らしい錦鯉です。
【コメント】 この錦鯉は昨年の国魚85部オスの部で、今年はついに巨鯉オスの部で総合優勝を獲得することができました。若干昨年よりも墨の量が減っている感じはしますが、体型を維持できているところが大変すばらしいです。
【コメント】 区分総合優勝の中でもこの紅白は艶、はり、照りが抜き出て目立っていました。頭の作りもしっかりしているので、今後の区分優勝の常連に入ってくるかもしれません。
【コメント】 模様、墨質、紅質がとても優れており、なによりオスだと言われなければ気づかないほどの素晴らしい体型を持った銘鯉です。
【コメント】 丸点、三段に加え、背中の模様がユニークで、非常に教科書に載せて良い程の紅白です。肩口に見せる白地がこの錦鯉の肌の良さを際立たせています。
林 研治 (富山県)
【コメント】 清潔感のある小墨がバランスよく配置され、背中に艶のある深い墨が非常に印象的な大正三色です。
【コメント】 近年ドイツ昭和のレベルが高くなっており、ついに幼魚の部で総合優勝を獲得するに至りました。墨模様がダイナミックで、一度見たら忘れられないインパクトがあります。