約千年の歴史をもつ「牛の角突き」は、ひときわ闘争心の強い雄牛と雄牛を闘わせる日本の伝統行事です。人と人とがぶつかり合う相撲同様に、体重1トンにも及ぶ雄牛同士がぶつかり合い力と技を競い合う迫力は人気を博し、現在に至るまでその姿かたちを変えずに行われてきました。
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写真提供:中條均紀 |
なかでも国の重要無形民族文化財の指定を唯一受けている、新潟県旧・山古志村(現・長岡市)の「牛の角突き」は、鎮守への奉納の意味を持つ神事と位置付けられた『勝負付け』しない唯一の角突きとして有名です。角突きにも関わらず、お互いが全力を出しきるか、牛の動きが止まったところで、必ず引き分けにすることが特徴で、そのために勢子と呼ばれる男たちが活躍します。大勢の勢子たちが両牛を繋いでいる綱を引っ張り、腕利きの勢子がまだ猛り狂っている牛の急所の鼻を抑え動きを止めます。ピタリと両方の牛の動きが止まると、期せずして両牛の熱戦と勢子の勇気に拍手がわき起こり、角突きの勝負は終わります。この勢子の活躍は越後闘牛ならではの醍醐味と言われ、人と牛とが繰り出す力と技と勇気の集大成は、歴史やその土地の文化とともに渾然一体となり、なんとも言えない躍動感ある美しさとなります。
毎年9月の第一週に行われる山古志村「種苧原(たなすはら)まつり」では人と牛とがそれぞれの力と技を競い合うべく、相撲大会と闘牛が同時に開催されます。
山古志闘牛場(旧池谷闘牛場) |
会場 |
山古志闘牛場 |
開催日時 |
3月10日(土)、5月4日(祝)、5月5日(祝)、5月27日(日)、6月17日(日)、
7月15日(日)、8月3日(金)8月15日(水)、9月16日(日)、9月22日(祝)、
10月8日(祝)、10月21日(日)11月3日(祝)
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時間 |
開場:午前10時 開始:午後1時 |
観覧料 |
2,000円(保護者同伴の小学生以下無料です。) |
主催・問合わせ |
山古志支所産業建設課
電話:0258−59−2343 FAX: 0258-59-2331 Email:ymks-chiiki@city.nagaoka.lg.jp |
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小千谷闘牛場
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会場 |
小千谷闘牛場 |
開催日時 |
5月3日(祝)、6月3日(日)、7月1日(日)、8月14日(火)
9月2日(日)、10月7日(日)、11月4日(日) |
時間 |
毎回午後1時〜(雨天決行) |
観覧料 |
一般席(屋根なし)1,000円 特別席(屋根あり)2,000円 ※いずれも当日券のみ |
主催・問合わせ |
小千谷市商工観光課
電話:0258-83-3512 FAX: 0258-83-0871 Email:kankoi@city.ojiya.niigata.jp |
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