メッセージ被災状況現地レポート


新潟の錦鯉復興に皆さんの力を貸してください。

新潟県中越地震で被災された多くの人々に国内外の様々な組織、個人から支援の手が差し伸べられています。
既にマスコミ報道等でご存知のように、今回の地震は約200年の歴史をもつ日本の伝統品である錦鯉の原産地であり世界最大の生産地である地域を直撃しました。先祖代々、錦鯉と共に生活し、錦鯉に全ての情熱を傾けてきた生産者を助けたい、彼らの大切な財産である錦鯉を助けたい、そして世界中の錦鯉の愛好家の力を借りて日本の伝統と歴史に育まれた錦鯉という世界に誇る文化を残したい・・・その想いに共感した多くの同志の善意によって、この「新潟の錦鯉を助ける会」が発足しました。
このホームページそのものが過去40年間、鯉屋として生活してきた私のメッセージです。

新潟の錦鯉を助ける会
代表  三好池・樹神衛


(写真1)いまだ閉鎖されている小千谷駅 (写真2)体育館に非難する被災者

2004年10月23日午後5時56分に・・「新潟県古志郡山古志村」地下80メートルを震源とする大地震が発生しました。

 発生から約2週間を迎える現在においても、山古志村及び小千谷市周辺に居住していた8万4千人の人々が、地震の余震に怯えながら、学校の体育館や自家用車のなかで避難生活をしておられます。(写真2)

これはテレビ新聞等の報道ですべての人々の知るところです。



(写真3)稚魚池も割れるほどの衝撃
(写真4)育った当歳を吸い込んだ地割れ

さてこのサイトをご覧になってくださる貴方はきっと「錦鯉を育てていらっしやる方」ではないでしょうか。

今、貴方が育てていらっしゃる錦鯉が、たとえ最寄りの錦鯉生産者の鯉であったとしても、そのルーツは100%に近い確率で「新潟県の小千谷市及び山古志村」の鯉なのです。
すなわち、今回未曾有の大震災にみまわれた「小千谷市・山古志村」が貴方の鯉のふるさとなのです。 

私は、錦鯉のディーラーとして過去40年間「小千谷市及び山古志村」に関係してきました。ちょうど10月23日は錦鯉の仕入で山古志村にいたのです。しかし偶然にも、震度7の強震がおそった午後5時56分には圏外にいて震災は免れました。
しかし戻ってその惨状をみるに、かって我が道の如く走り回った道路は陥没し通行不能となり、美しい錦鯉を育てた何百とあった養鯉池はそのほとんどが土石流によって跡形もなく消え去り、震災による被害の大きさには驚愕せざるをえませんでした。(写真3)

この震災は他人事ではありません。なぜなら「貴方が今育てている・貴方の愛する鯉」の生まれ育った古里、あるいは遠い先祖のいる「小千谷市・山古志村」が遭遇した震災なのですから。

 特に錦鯉発祥の地といわれる山古志村には多くの生産者がいらっしゃいました。彼らは23日の午後5時56分、地震の発生した瞬間から道路の損壊で身動き出来ない陸の孤島の住人になってしまったのです。
幸いにも、翌日24日から隣接県や自衛隊のヘリコプターが出動して被災者はすべて安全な場所に避難されました。いっぽう、貴方の育てている鯉の「先祖」や「兄弟鯉」や「親鯉」達は・・・地震の瞬間、池と池の水と一緒に土石流に飲み込まれ、流れてしまいました・・そのほとんどがです・・正に悪夢です。(写真4)

 小千谷市・山古志村は「錦鯉の発祥の地」として「美しい錦鯉」を生産して世界中の愛好家に届けてきましたが、その一大生産地は2004年10月23日午後5時56分を堺にして一瞬のうちに大崩壊してしまったのです。


(写真5)力をあわせてヘリから素早く降ろされる鯉箱 (写真6)助かった昭和と白写りの親鯉

 さて10月29日・・震災後7日目でしたが・・私が目にしたのは、すべてが崩壊し流されたと思った山古志村の養鯉場で、命がけで「鯉」を・・大切な親鯉を守っていた人たちの姿だったのです。

生き残った「親鯉」を陸の孤島となった山古志村からヘリコプターをつかって救出したのです。それはかつて彼らが保有した数と比べればほんの僅かですが、救出に成功したのです。
(写真5)(写真6


錦鯉を愛する日本中のみなさん、錦鯉の小千谷市は不滅です。錦鯉の山古志村は不滅です。我々の敬愛する勇気ある生産者達がいるかぎり、救出された親鯉たちと勇気ある生産者達の手で再建されるでしょう。再び錦鯉ファンの心のふるさととなるでしょう。鯉を愛するみなさん、貴方の愛する鯉の「生まれ故郷」小千谷市・山古志村の再建を助けようではありませんか。

 彼らが本当に必要なものを必要な形で支援できるように、そのために私は新潟の「錦鯉を助ける会」を発足させ募金活動を開始しました。皆さんのご理解とご声援を心から期待します。

日本の錦鯉を愛する貴方へ

 

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